歯のコラム

2024年5月30日

予防歯科を受けている人

こんにちは。東京都千代田区、「大手町駅」C1出口より徒歩5分 、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

「予防歯科って何?」「予防歯科では何をするの?」「予防歯科のメリットは?」など、予防歯科について疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。

そこで今回は、予防歯科とはどのようなものなのか解説します。予防歯科のメリット・デメリットや実際に行う具体的な内容についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

予防歯科とは

予防歯科のイメージ

予防歯科とは、虫歯や歯周病などが発生する前に予防することを重視したものです。

虫歯や歯周病を予防するためには、歯科医院でのプロフェッショナルケアと歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいた毎日のセルフケアを組み合わせることが重要です。定期的に歯科医院に通うことで、虫歯や歯周病になりにくい口腔内環境を維持できます。

予防歯科のメリット

予防歯科のメリットイメージ

予防歯科には、以下のようなメリットがあります。

口腔内の健康を維持できる

予防歯科のメリットは、お口の健康を長期的に維持できる点です。初期の虫歯は痛みなどの自覚症状がないことが多く、症状が現れたときにはすでに進行していることが多いです。そのため、早期に治療しないと完治が難しくなり、歯の寿命が短くなります。

また、歯周病も初期の段階では自覚症状が現れにくく、気づいたときには歯がぐらつくようになっていたということも少なくありません。

予防歯科に定期的に通うことで、虫歯や歯周病を早期に発見・治療できます。また、歯周病の主な原因である歯垢や歯石を除去し、歯周病が進行しにくい状態を維持できます。定期的なケアは、お口の健康を保つために欠かせない習慣なのです。

見た目が美しくなる

予防歯科では、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)が行われます。PMTCとは、歯ブラシだけでは落としきれない汚れを専用の機械とブラシで歯を徹底的に清掃する方法です。

歯の表面に付着した歯垢やバイオフィルム、着色汚れを落とし、美しい歯を維持します。見た目が綺麗になるため、笑顔に自信が持てるでしょう。

いつまでも食事を楽しむことができる

歯は失うと元には戻りません。また、虫歯治療で歯を削ると寿命が縮まる可能性があります。

健康な歯を保つことで、いつまでも食事を楽しむことができ、生活の質を高めることができます。予防歯科に通い、今ある健康な歯を守ることで、将来的なトラブルを防ぎ、充実した食生活を続けることができるでしょう。

早期治療につながる

万が一、虫歯や歯周病になっていても、定期的に予防歯科に通っていれば早期に発見でき、痛みなどの症状が現れる前に治療が受けられるでしょう。

小さい虫歯であれば治療時の痛みはほとんどなく、麻酔を使わないことが大半です。早期に治療を開始できれば大掛かりな治療は必要ないため、費用や時間も抑えることができます。

全身の健康維持につながる

予防歯科に通うことで、全身の健康維持にもつながるというメリットもあります。

口腔内環境が悪いと、誤嚥性肺炎や脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まります。また、虫歯や歯周病で歯を失うと、しっかり噛めなくなります。しっかり咀嚼しないまま飲み込むと、消化器官に負担がかかるでしょう。また、しっかり噛めないことで脳への刺激も少なくなります。

予防歯科に通い、虫歯や歯周病を予防して、健康な歯を保つことで、全身の健康を維持できるのです。

将来的な治療費が抑えられる

虫歯や歯周病になると治療のために何度も歯科医院に通院しなければならず、そのたびに費用と時間がかかります。

予防歯科に通うと費用がかかりますが、年に数回程度です。予防歯科に通うことで、虫歯や歯周病を予防できれば、将来的な医療費の負担も大幅に軽減できます。

予防歯科のデメリット

予防歯科のデメリットイメージ

予防歯科のデメリットは、定期的な通院による費用が発生する点です。

しかし、予防歯科は虫歯や歯周病の発症を未然に防ぐことを目的としており、結果的に治療費の発生を防ぐことができます。長期的には、トータルの費用を抑えられる可能性が高いです。

予防歯科で行うこと

ブラッシング指導をしている歯科医師

予防歯科では、自分で行うケアと歯科医院で行うケアがあります。

予防歯科で行う内容について、以下に詳しく解説します。

セルフケア

虫歯や歯周病を予防するためにも、毎日丁寧に歯磨きを行いましょう。歯ブラシを正しく使い、歯の表面や歯茎の周りをしっかりと清掃してください。

歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使用するのもよいでしょう。デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間や歯茎の隙間に溜まった食べカスや歯垢を効果的に除去できます。

生活習慣を見直すことも重要です。決まった時間に食事をして、ダラダラ食べることを避けることで、虫歯のリスクが低減します。糖分の多い飲食物を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。

プロフェッショナルケア

歯科医院では、以下のようなプロフェッショナルケアが行われます。

PMTC

PMTCとは、普段の歯磨きでは取りきれない汚れや歯垢を、プロによるクリーニングで徹底的に除去することです。

PMTCは保険で行われる歯石取りよりもさらに進んだクリーニングで、虫歯・歯周病の原因となる細菌の塊やバイオフィルムを徹底的に取り除くことができます。

普段の歯磨きでは、歯垢を完全に落としきることは難しいです。磨き残された歯垢は膜のようになり、バイオフィルムとなって歯にべったりと付着し、歯ブラシでは落とせなくなります。このバイオフィルムが虫歯や歯周病を引き起こす原因となるのです。

PMTCを受けることで、このバイオフィルムをきれいに落とすことができ、虫歯や歯周病の予防につながります。

ブラッシング指導

虫歯や歯周病を予防するためには毎日の歯磨きが重要です。

ほとんどの人が毎日歯磨きをしていますが、正しい方法でできている人は多くないでしょう。間違った磨き方をしていると、虫歯や歯周病の予防効果が出ないだけでなく、歯や歯茎にダメージを与える可能性もあります。

歯科医院ではブラッシング指導も行っています。お口の状態は一人ひとり異なり、それぞれ磨き残しが多い部分も異なります。

ブラッシング指導では、患者さんのお口の状態に合った磨き方を提案し、効果的なセルフケアが行えるようアドバイスをします。具体的には、歯ブラシの選び方や使用方法、デンタルフロス・歯間ブラシの使い方など、患者さん一人ひとりに合わせた指導を行います。

フッ素塗布

予防歯科ではフッ素塗布も行います。フッ素を歯に塗ることで、歯の表面からフッ素が取り込まれ、フルオロアパタイトという強い結晶が形成されます。このフルオロアパタイトの状態は、通常の歯の状態よりも強く、虫歯菌が酸を出しても溶けにくくなるのです。

さらに、フッ素には再石灰化作用もあります。再石灰化作用とは、虫歯菌が産生した酸によって溶かされた歯の表面に唾液中のミネラルを沈着させ、歯を修復する働きのことです。

また、フッ素には抗菌作用もあり、虫歯菌が酸を産生する働きを弱めます。これらの特性により、虫歯を予防できるのです。特に歯の質が弱いお子さんには効果があるでしょう。

定期的にフッ素塗布を受けることで、虫歯に負けない強い歯を作り、お口の健康を維持できます。フッ素塗布を予防歯科の一環として取り入れ、健康な歯を守りましょう。

まとめ

笑顔の女性

予防歯科は、虫歯や歯周病になる前に予防することを目的としたものです。口腔内環境が悪いと虫歯や歯周病になるだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。

歯科医院での予防歯科では、PMTCやブラッシング指導、フッ素塗布などを通じて、口腔内の健康を保ちます。

予防歯科は、定期的な通院が必要になり、その都度費用が発生しますが、虫歯や歯周病を予防できれば将来的にかかる治療費を抑える効果が期待できます。

自宅でしっかりとセルフケアを行い、定期的に予防歯科に通うことで、口腔内だけでなく全身の健康を維持しましょう。

予防歯科を検討されている方は、東京都千代田区、「大手町駅」C1出口より徒歩5分 、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

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