2025年4月5日
こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。
日々、歯磨きをきちんと行っていても、磨き残しは発生します。汚れを放置していると細菌が繁殖し、気付かない間に虫歯や歯周病を発症することがあります。
そのため、定期的にPMTCを受け、お口の中を清潔に保つのがよいでしょう。PMTCとは、歯科医院で行われる専門的な歯のクリーニングのことです。
この記事では、PMTCのメリットや注意点、一般的な流れなどについて解説します。
目次
PMTCとは、歯科医師・歯科衛生士などの専門家による、お口の中のクリーニングのことです。専用の機械や器具を使用し、歯ブラシでは取り切れない汚れを除去し、虫歯や歯周病を予防します。
プラークは粘着性があり、水にも溶けにくいためうがいでは取れません。歯磨きを毎日行わなければ取れない、頑固な汚れなのです。
しかし、歯ブラシが届かない部分には歯垢が溜まりやすく、放置していると口内でバイオフィルムが形成されます。バイオフィルムとは、歯や舌の表面、歯と歯茎の境目に膜状に付着した、おびただしい数の細菌の塊のことです。
バイオフィルムの中には虫歯菌や歯周病菌などが多く潜むため、PMTCで定期的に除去する必要があります。また、歯垢を放置していると歯石へと変化し、歯ブラシでは除去できなくなります。さらに、歯石の表面には凹凸があり、新たな汚れを吸着しやすいです。
そのため、定期的に歯科医院を受診し、PMTCによりお口の中を清潔に保つことが重要です。
歯科医院でPMTCを受けるメリットは、以下の通りです。
虫歯の原因は、磨き残しに潜む虫歯菌です。PMTCにより、口内の汚れを徹底的に除去することで、虫歯を予防できます。
また、PMTCでは、全体的な汚れの除去の後、歯の表面の仕上げ磨きも行います。これにより、新たな汚れが付着しづらくなります。
PMTCは、歯周病の改善や予防にも効果的です。歯周病は、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、磨き残しのできやすい部位から発症・悪化するといわれています。特に、歯周病菌は酸素の少ない部位を好むため、歯周ポケット内で繁殖しやすいです。
歯の表面だけではなく、歯と歯の間や歯周ポケット内も徹底的に汚れを除去することで、歯周病を改善・予防できるのです。
PMTCを受けることで、歯の着色汚れを除去できます。着色汚れの原因は、飲食物の色素やタバコなどの蓄積した汚れです。特に、色の濃い飲食物が好きな方や喫煙習慣のある方は、着色汚れが付きやすいといわれています。
しかし、色素による汚れは通常の歯磨きでは取りづらく、専用の機械でないと除去できません。PMTCでは、専用の研磨ペーストや器具を使用することで、色素汚れも除去できます。歯の黄ばみやくすみを取り除くことで、本来の歯の色を取り戻せるでしょう。
口内に磨き残しが多ければ、口臭が発生・悪化することがあります。PMTCでは、お口の中の汚れを徹底的に除去するため、口臭の改善・予防にも効果的です。
PMTCでは、クリーニングの仕上げにフッ素塗布を行うこともあります。フッ素には、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化する効果があります。定期的にフッ素塗布を行うことで、歯を強くし虫歯や歯周病になりにくい口内環境を保てるでしょう。
PMTCの注意点は、以下の通りです。
PMTCで歯の表面に付着した汚れがなくなると、今まで隠れていた歯面が露出します。これにより、一時的に知覚過敏のような状態になり、しみたり痛んだりすることがあるでしょう。
ただし、施術後2~3日で自然と症状は治まります。もし痛みや違和感が治まらない場合は、PMTCを受けた歯科医院を受診して、問題が起きていないか確認してもらいましょう。
PMTCは、基本的に保険が適用されない自費診療になります。PMTCでは歯周病の治療だけではなく、歯のクリーニング、虫歯・歯周病・口臭の予防や着色除去による審美性の回復も目的としているためです。
歯科医院によって異なりますが、1回あたり5,000円~1万円ほどかかることが多いです。
PMTCでは、1本1本の歯の表面や歯と歯の間、歯と歯茎の境目など、細かな部位の汚れを除去するため、施術に時間がかかります。基本的には30分から1時間程度ですが、着色除去をメインとした場合や歯石の量が多い場合には1時間以上かかることもあります。
PMTCを受ける際は、時間に余裕を持っておく必要があります。
PMTCは自費診療となる上、専門のスキルがないと施術できません。そのため、歯科医院によっては対応していない場合があります。また、費用や施術の時間、メニューなども歯科医院によって異なります。
歯科医院のホームページにPMTCの取り扱いの有無や内容を掲載しているところもありますので、事前に確認するのがよいでしょう。
一般的なPMTCの流れは、以下の通りです。
初めに、患者さまの口内の状態を確認します。視診によって、虫歯や歯周病の有無、歯垢・歯石の有無、着色汚れの有無などを確認します。その後、必要に応じてレントゲン撮影や精密な検査などを行う場合があります。
クリーニングの前にさまざまな検査を行うことで、患者さまに合った治療計画を立て、適切な施術・指導が行えるのです。
また、汚れの付着具合の確認のために、染め出し液を使用する場合があります。染め出し液とは、汚れに反応し、磨き残しがある部分は赤や青に染め出される液体のことです。染め出し液を使用すれば磨き残しを視認できるようになるので、患者さまに歯磨き指導を行いやすくなります。
ご自身の歯磨きの癖を知ることで、正しい歯磨き方法を習得できるでしょう。
病気や汚れの有無、度合を確認したら、クリーニングを始めていきます。
超音波の振動で歯石を除去する超音波スケーラーという機械や、歯科医師・歯科衛生士の手技で歯石を除去するハンドスケーラーという器具を使用して、歯石を除去します。歯の表面や歯周ポケット内に付着した歯石を除去することで、虫歯や歯周病を予防できます。
歯石は歯磨きでは除去できないため、定期的にPMTCを受けることが大切です。
歯石除去の後は、歯面清掃を行います。専用の研磨ペーストを電動のブラシやゴム製のチップに付け、歯の表面を磨き上げます。色素汚れだけでなく、歯の表面の汚れも除去できます。
また、歯の表面の細かな傷をなめらかに仕上げることで、新たな汚れを寄せ付けにくくする効果もあります。
口内の汚れを除去した後は、フッ素塗布を行います。汚れを除去した後の歯にフッ素を塗布することで、歯質を強化する効果が期待できます。定期的にフッ素塗布を行うことで、口内の健康を保てます。
ただし、フッ素を塗布した後、約30分は飲食できなくなるため注意しましょう。
PMTCを受ける頻度は、約3~6ヵ月に1回が推奨されています。毎日の歯磨きをきちんと行っていても、何か月も経てば磨き残しができるためです。こまめにクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病を未然に防げます。
ただし、歯石や着色が付きやすい方の場合、3ヵ月よりも短い間隔での通院を勧められることもあります。口内が不衛生になり、さまざまなトラブルに発展する可能性が高いからです。
適切なPMTCの頻度については個人差があり、歯科医師・歯科衛生士の判断が必要になります。そのため、PMTCについて詳しく知りたい方は、歯科医院にご相談ください。
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が行う、お口の中のクリーニングのことです。虫歯や歯周病の予防、着色除去や口臭の改善・予防などに効果があります。施術後にしみることがありますが、2~3日で自然に治まりますのでご安心ください。
一般的には、PMTCは約3~6ヵ月に1回のペースで受けることが推奨されています。
PMTCを検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。
当院のホームページはこちら、Web予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。
« 入れ歯はどうやってお手入れする?正しいお手入れ方法と注意点 虫歯になりやすい子どもの特徴とは?予防法も詳しく解説 »
所在地 | 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-2-2 小川ビル1F |
---|---|
電話番号 | 03-5283-6533 |