2024年6月15日
こんにちは。東京都千代田区、「大手町駅」C1出口より徒歩5分 、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。
根管治療とは、虫歯や歯周病、外傷など、さまざまな原因で歯の根っこが細菌感染を起こした場合に行う治療です。治療を適切に行えば、歯を抜かずに残せる可能性があります。
根管治療には、保険が適用される保険診療と、全額自己負担の自由診療の2種類があり、費用はそれぞれ異なります。そのため、費用がどれくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。
この記事では、根管治療の費用について詳しく解説します。保険診療と自由診療の違いや、根管治療の頻度・治療期間についてもまとめています。根管治療の費用を安くする方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
根管とは、歯の神経(歯髄)や血管が通る管のことです。根管治療は、一般的に根っこの治療や神経の治療と呼ばれています。
根管治療には、抜髄と感染根管治療の2種類があります。
抜髄は、虫歯が歯髄まで到達して炎症を起こした際に、歯髄を取り除く治療です。感染根管治療は、進行した虫歯や歯周病、根管治療の再感染、外傷などが原因で細菌感染を引き起こした際に、細菌や汚染物を取り除き、根管内を清掃する治療です。
根管治療は、以下の流れで行います。
歯の神経は、一度炎症や感染を起こして損傷すると自然治癒することはありません。虫歯が歯髄に到達した場合や細菌感染を起こした場合は、歯髄を取り除いてきれいに消毒する必要があります。
根管治療は、保険が適用される保険診療と、保険適用外の自由診療に分けられます。自由診療の場合は全額自己負担となり、費用も歯科医院によって大きく異なります。
それぞれの費用について詳しく解説します。
治療の工程によって費用が異なりますが、3割負担の方であれば保険診療の根管治療にかかる費用は2,000~5,000円程度です。保険適用の場合は診察料以外に、レントゲン撮影、歯髄を除去する処置、消毒の処置、根管内に詰め物をして被せ物をする処置が含まれます。
自由診療の根管治療の費用は、1本あたり約7万~15万円が一般的です。前歯よりも奥歯の治療のほうが正確性が求められるため、費用が高額になる傾向にあります。
また、治療に使用する器具や薬剤、治療回数、被せ物の種類によって費用は大きく異なります。自由診療は全額自己負担になりますが、保険診療では使用できない器具や薬剤を使用することができるため、治療の精度は向上します。
保険診療と自由診療の根管治療には、費用以外にも次のような違いがあります。
<保険診療と自由診療の根管治療の違い>
種類 | 保険診療 | 自由診療 |
---|---|---|
治療の成功率 | 30~50% | 90%以上 |
処置中の視野 | 拡大鏡を使用 | マイクロスコープを使用 |
感染対策 | 歯科医院によってはラバーダムを使用 | ラバーダムを使用 |
ファイル | ステンレスファイル | ニッケルチタンファイル |
根管充填剤 | ガッタパーチャ | MTAセメントなど |
以下では、それぞれの違いについて詳しく解説します。
保険診療では、使用できる器具や薬剤が制限されるため、精密な治療を行うことが難しく治療の成功率が低い傾向にあります。そのため、根管治療をしても再感染を起こして再治療が必要になったり、結果的に抜歯をしなければならなかったりします。
一方で、自由診療では使用できる器具や薬剤、治療時間の制限がないため、治療の成功率が高い傾向にあります。二度目以降の根管治療の成功率は大きく下がることがわかっているため、1回目の根管治療をいかに高い精度で行い成功に導くかが重要です。
保険診療では、拡大鏡を使用して治療を行います。
しかし、根管内は狭く暗いため、拡大鏡で確認するには限界があります。歯科医師は、手の感覚を頼りに手探りで治療を行います。そのため、十分な処置を行うのが難しく、根管内がきれいになっている確証はありません。
自由診療では、マイクロスコープを使用して治療を行います。マイクロスコープは視野を3倍から20倍まで拡大でき、照明で内部を照らすことが可能です。そのため、確実な治療が期待できます。
自由診療では、治療の際にラバーダムを使用します。ラバーダムとは薄いゴム状のシートで、治療の際に口元を覆って患部の歯だけを露出させ、細菌を含んだ唾液が流入するのを防ぎます。
保険診療では、必ずしもラバーダムを使用するわけではありません。最低限の治療の質を保つために保険診療でもラバーダムを使用する歯科医院もありますが、ラバーダムを全く使用せずに治療を行う歯科医院も少なくありません。
根管治療では、根管内をどれだけ無菌状態にできるかで治療の成功率が変わります。唾液が根管内に入らずに無菌状態で治療ができれば、再感染を防ぐことができ治療の成功率は高まります。
細菌感染した歯髄や汚染物を取り除く際には、ファイルと呼ばれる器具を使用します。
保険診療で使用するファイルはステンレス製で、汚染物を大量に掻き出せるのが特徴です。
しかし、ステンレス製のファイルは硬いです。細い根管に十分に届かず汚染物を取り残す原因になることがあります。
自由診療では、ニッケルチタン製のファイルを使用している歯科医院が多いです。ニッケルチタン製のファイルは柔軟性があり、複雑な根管内の隅々まで清掃することが可能です。
保険診療では、使用できる薬剤が限られており、根管充填剤にはガッタパーチャと呼ばれるゴムの材料を使用します。ガッタパーチャには殺菌効果がなく密閉力も低いため、歯科医師の技術次第では隙間が生じ、再感染を引き起こすリスクがあります。
また、ガッタパーチャは生体適合性がないため、根からはみ出すと異物と判断されます。その場合、炎症を引き起こす原因になるかもしれません。
自由診療では使用できる薬剤の選択肢が広く、症例によって使い分けることができます。根管充填剤として特に使用されるのは、MTAセメントです。MTAセメントには強い殺菌効果があり密閉力も高いため、再感染を防ぐ効果が期待できます。
根管治療の費用を少しでも安く抑えたいと思う方は多いでしょう。安くする方法について解説します。
根管治療が必要な歯を放置していると、治療費用が高額になるだけでなく、最終的には抜歯せざるを得なくなります。歯に異常を感じた場合は、早めに歯科医院を受診すれば、必要な治療が減るので治療費用を抑えることにつながります。
また、自分自身の歯を守ることにもつながるでしょう。
自由診療の根管治療は成功率が高いですが、全額自己負担しなければならないため費用は高くなります。保険診療では、国が定めた基準に基づいて治療を行い、1〜3割負担で受けられるので費用が抑えられます。
自由診療の根管治療の場合、歯科医院によって費用が異なります。安さだけで選ぶのは危険ですが、行ってくれる処置や費用を考慮して検討すると良いでしょう。
ご自身の希望を予算内で叶えられる歯科医院を探すことが重要です。
根管治療の費用を安くする方法ではありませんが、医療費控除を利用すれば経済的な負担を軽減できます。医療費控除は、1年間(1月1日から12月31日)の医療費が一定額を超えた場合に、確定申告で申請すれば控除を受けられる制度です。
治療費だけでなく、通院のために利用した公共交通機関やタクシーの交通費、薬代も対象となります。領収書をしっかりと保管し、確定申告の際に忘れずに申請することが大切です。
根管治療の頻度や治療期間は、1回の治療時間や処置の内容によって決まり、保険診療か自由診療かで大きく異なります。
保険診療では治療内容や一度の治療にかけられる時間が国によって決められています。まとめて治療することができないため、通院回数が多くなり治療期間が長くなる傾向にあります。保険診療の場合、4〜5回通院しなければならないでしょう。
自由診療の場合は通院回数が少なく、2~3回の通院で治療が完了することが多いです。特に前歯の根管治療の場合、根管の数が少ないため1回の治療で終了するケースもあります。
自由診療では1回あたりの治療時間が60~90分と長いですが、通院回数が少ないです。
根管治療の費用は、保険診療か自由診療かで大きく異なります。自由診療の費用は保険診療に比べて高額になりますが、治療の成功率を上げて将来的に自分の歯を残すためにも、自由診療を検討する価値はあります。
根管治療の費用を安くするためには、歯に異常を感じたら早急に歯科医院を受診することが重要です。医療費控除の利用も検討すると良いでしょう。根
根管治療で後悔しないためにも、治療費用だけで比較するのではなく、保険診療と自由診療の違いを理解し、どちらを選択するのか見極めることが大切です。
根管治療を検討されている方は、東京都千代田区、「大手町駅」C1出口より徒歩5分 、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。
« インビザラインの費用相場と内訳!費用を安くする方法はある? 虫歯予防に効果的なフッ素とは?安全性や取り入れ方について »
所在地 | 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-2-2 小川ビル1F |
---|---|
電話番号 | 03-5283-6533 |