歯のコラム

2024年9月21日

入れ歯を持っている人

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

失った歯を補うための選択肢の一つが入れ歯です。入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯の2種類あり、さらに保険適用と自費治療のものがあります。

そのため「入れ歯にしたいけど、どれを選べばよいのかわからない」「保険適用と自費治療では何が違うの?」などといった疑問をおもちの方もいるでしょう。

今回は、保険適用の入れ歯の種類や自費治療の入れ歯との違いについて解説します。入れ歯を検討中の方は、ぜひ入れ歯選びの参考にしてください。

入れ歯とは

2つの入れ歯

入れ歯とは、失った歯を補うための人工歯で、義歯とも呼ばれます。インプラントやブリッジなどのほかの治療法に比べて治療にかかる期間が短く、外科手術が必要ないためさまざまなケースに対応可能です。

入れ歯には、総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。すべての歯を失った場合は総入れ歯、一部の歯を失った場合は部分入れ歯を作成します。さらに、入れ歯には保険適用のものと自費のものがあります。

保険適用の入れ歯の種類

保険適用の入れ歯の種類イメージ

保険適用の入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。以下にそれぞれの特徴について解説します。

保険適用の総入れ歯

保険適用の総入れ歯は、プラスチックでできた床(しょう)に人工歯を並べています。上顎の総入れ歯は口蓋が床にすっぽり覆われるようになっていて、床が粘膜に吸着することで外れず噛めるようになります。

使用できる素材が限られており、決められた手順で作製されます。また、床部分の耐久性を高めるために厚みを持たせているので、装着時に違和感を覚えることもあるでしょう。食べ物の温度を感じにくく、味がわかりにくいと感じる場合もあります。

保険適用の部分入れ歯

部分入れ歯は一部分の歯を補う人工歯で、補う歯の本数によって形が異なります。残っている歯にクラスプ(バネ)をかけて固定させます。

保険適用の部分入れ歯も使用できる素材が限られており、人工歯と歯茎の役割をする部分にはプラスチック、クラスプ(バネ)部分には金属が使用されます。

人工歯と歯茎の部分に使用する歯科用プラスチックは割れやすいため、強度を持たせるために厚みがあります。そのため、装着時に違和感を覚えることがあるでしょう。また、金属のバネを使用するため、口をあけたときに目立つことがあります。

保険適用の入れ歯と自費の入れ歯の違い

保険適用の入れ歯と自費の入れ歯の違いイメージ

保険適用の入れ歯と自費の入れ歯は、使用できる素材や機能性、審美性など様々な違いがあります。ここでは、保険適用の入れ歯と自費の入れ歯の違いについて解説します。

使用できる素材

保険適用の入れ歯で使用できる素材はレジン(歯科用プラスチック)のみです。自費の入れ歯の素材にはコバルトクロムやチタン、ポリアミド、セラミックなどがあり、審美性と機能性に優れた素材を自由に選択できます。

治療時間・作製工程

保険適用の入れ歯は、治療にかけられる時間と作製工程に限りがあります。

一方で自費の入れ歯は、治療時間や作製工程に制限がなく、患者様の歯並びや顎の形にフィットするまで何度でも調整可能です。そのため、時間と手間をかけて患者様自身に最適な入れ歯を作製できます。

費用

保険適用の入れ歯と自費の入れ歯とでは費用が大きく異なります。保険適用の入れ歯の費用は、3割負担の場合で5,000円〜1万5,000円程度と安いです。

一方で自費の入れ歯の費用は選択する素材や歯科医院によって異なりますが、15万〜50万円程度が相場です。費用は高額ですが、審美性や機能性に優れた入れ歯を作成できます。

使い心地

保険適用の入れ歯は、最低限の機能を回復することを目的として作製されます。そのため、装着した際に違和感を覚えることが多く、ズレたり外れたりすることも少なくありません。また、床の部分に厚みを持たせていることから、食べ物の温度や味を感じにくいです。

一方、自費の入れ歯は高品質な素材を使用でき、また患者様のお口に合うように何度も調整を行います。そのため、しっかりフィットする入れ歯を作れます。

治療期間

保険適用の入れ歯は約2週間〜1か月半で作製できますが、自費の入れ歯は作製の工程が多いことから3か月程度かかる場合もあります。自費の入れ歯を作る際は、患者様のお口に合うように細かく調整するため、治療期間が長くなるのです。

保険適用の入れ歯を作製するときの注意点

保険適用の入れ歯を作製するときの注意点イメージ

保険適用の入れ歯を作製した場合、6か月間は作り直せません。このルールは、歯科医院によって異なるのではなく国が決めたルールで、総入れ歯であっても部分入れ歯であっても共通です。

紛失しても、作製から6か月経過していない場合は、入れ歯を再作製することが認められていません。かなり厳格なルールとなっているので注意が必要です。

また、歯茎が痩せるなどして入れ歯が合わなくなったときに、裏打ちをすることがあります。この裏打ちも6か月間はできないことになっています。

ただし、入れ歯の調整や修理はその間に何度でも行うことが可能です。

保険適用の入れ歯を作製するメリット・デメリット

保険適用の入れ歯を作製するメリット・デメリットイメージ

ここでは、保険適用の入れ歯を作製する具体的なメリットとデメリットについて解説します。

保険適用の入れ歯を作製するメリット

保険適用の入れ歯を作製するメリットは、以下のとおりです。

費用が安い

保険適用の入れ歯を作製する大きなメリットは費用が安い点です。保険適用の入れ歯の場合、1割〜3割の費用を負担すればよいため、コストを大幅に削減できます。

3割負担の場合の費用は5,000円〜1万5,000円程度と安いため、入れ歯がはじめての方でも作りやすいでしょう。

短期間で作製できる

保険適用の入れ歯は、失った歯の咀嚼機能と審美性を回復することを目的としています。可能な限り作業工程を簡素化していることから、短期間で作製できます。できるだけ早く歯の機能を回復させたいと考える方にとってはメリットといえるでしょう。

保険適用の入れ歯を作製するデメリット

保険の入れ歯にはメリットもありますが、デメリットも存在します。どちらも理解したうえで検討しましょう。保険適用の入れ歯を作製するデメリットは、以下のとおりです。

耐久性が劣る

保険適用の入れ歯に使用できる素材は歯科用プラスチックのため、変色や変形、破損しやすいです。そのため、3〜4年程度で作り直す必要があります。

しっかり噛めない

保険適用の入れ歯で硬い食べ物を噛むと、ずれてしっかり噛めないことがあります。結果的にやわらかい食べ物を口にすることが多くなり、栄養不足になるリスクが高まるでしょう。

保険適用の入れ歯の場合、作製にかけられる時間に限りがあり、噛み合わせまで考慮されていないケースが多いためです。

審美性が低い

保険適用の部分入れ歯の場合、周囲の歯に金属のバネをひっかけて固定します。そのため、会話をしているときや笑ったときに金属のバネが見えることがあるのです。人と会話をする機会が多い方にとっては、デメリットといえるでしょう。

不衛生になりやすい

保険適用の入れ歯は口の中でずれることが多く、食べ物が内側に入り込んで不衛生になりやすいです。また、保険適用の入れ歯に使用される歯科用プラスチックは傷がつきやすく、水分を吸収しやすいため、口臭の原因にもなるでしょう。

周囲の歯に負担をかける

保険適用の部分入れ歯は金属のバネを周囲の歯にひっかけて固定します。そのため、バネをひっかける歯に負担がかかることがあるのです。これによって、歯の寿命が短くなることも考えられます。

まとめ

入れ歯を装着しようとしている人

入れ歯には大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯の2種類があり、さらに保険適用のものと自費のものがあります。保険適用の入れ歯は費用が安いですが、ズレやすかったり審美性が低かったりします。

一方で自費の入れ歯は高額ですが、審美性が高く、しっかりフィットするものを作製できます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、よく理解したうえで検討することが重要です。

入れ歯を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。

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