2024年8月10日
こんにちは。東京都千代田区、「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。
根管治療とは、虫歯が歯の神経にまで到達している場合や、歯の根っこで細菌感染が起きている場合に行う治療です。患者さまに説明する際には、神経を抜く治療、歯の根っこの治療などと言いますが、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
根管治療が必要と判断された場合は、早めに治療を行う必要がありますが、根管治療の際の痛みに不安を感じる方もいるでしょう。
今回は、根管治療の痛みについて詳しく解説します。痛みがあるときの対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
歯には、中心から根っこにかけて神経や血管が通っている管があります。管のことを根管と呼び、虫歯が根管の中の神経まで達している場合や、根管内で細菌感染を起こしている場合に、根管治療が行われます。
根管治療とは、虫歯や細菌感染により炎症を起こした、歯の根管内の死んだ神経や細菌を取り除いて綺麗にする治療です。根管内が無菌状態になるまで、洗浄・消毒を数回にわたり繰り返します。
無菌状態になった根管の中に薬剤を詰め、再感染を防ぐ処置を行うことで根管治療は完了します。根管治療が完了した後に、被せ物を装着する工程へと移ります。
根管治療に伴う痛みが心配な方も多いでしょう。根管治療の痛みを、治療前・治療中・治療後に分けて詳しく解説します。
虫歯を放置すると、症状が進行して歯の神経にまで虫歯が達することがあります。虫歯が歯の神経にまで達すると、痛みが生じます。痛みを感じた時点で早めに根管治療を開始できれば、痛みを取り除いて歯を残せる可能性が高いでしょう。
しかし、痛みが生じているにもかかわらず、根管治療を行わずに放置していた場合は、炎症が広がり神経が壊死します。神経が壊死すると痛みを感じなくなりますが、虫歯や炎症がなくなったわけではありません。
壊死した神経をそのままにしていると、根管内が細菌感染を起こした状態が続くため、膿が溜まって再度激しい痛みが生じる可能性が高いです。また、炎症が続くことにより顎の骨が徐々に溶かされて、歯を失う恐れもあるでしょう。
根管治療前の痛みを放置していると、最終的には抜歯するしかなくなるため注意が必要です。
根管治療を行う場合は、治療する歯に麻酔をして痛みを感じない状態にします。歯に痛みが出ていた場合でも、根管治療により神経の除去が無事に終われば、痛みはなくなります。
しかし、麻酔が効きにくい体質な場合や炎症が強い場合、麻酔を打つ場所が悪い場合などは、治療中に痛みを感じることがあるでしょう。
根管治療では、根の中を掃除する器具や薬剤による刺激が原因で痛みを生じることが多いです。根管治療中に痛みを感じる場合は、痛み止めを服用しながら様子をみることもあるでしょう。
根管治療は、複数回通院して洗浄・消毒を繰り返す必要があります。膿が多く溜まっている場合や歯茎に炎症が起きている場合、膿や炎症が完全になくなるまでは痛みが残ることもあるでしょう。
根管治療が終了したにもかかわらず、根管治療後に噛むと痛みがあったり違和感を覚えたりすることがあります。根管の感染や炎症が大きかった場合に起こりやすい痛みですが、通常は時間と共に自然に治まります。
また、根管治療が終わったあと、麻酔が切れるとズキズキした痛みが生じる場合があります。歯ぐきや顎の骨に残った膿を出すために、免疫が活発になることが原因とされています。膿が完全に排出されると痛みも治まります。
基本的に、根管治療後の痛みは数日で治りますが、なかなか痛みが治まらない場合などは、根管内に細菌や膿が残っている可能性があります。再度根管治療を行う必要があるため、なるべく早く歯科医院を受診してください。
細菌感染や炎症が大きく進行して広がっていた場合、根管治療後も痛みがしばらく続くかもしれません。根管治療後の痛みは、通常3日程度でほとんどなくなります。根管治療後、噛んだときに痛みや違和感が生じる場合も、1週間程度で治まるでしょう。
根管治療後に生じる痛みは、通常であれば徐々に治まってくるため心配する必要はありません。
しかし、痛みが長期間続く場合は、治療に何らかの問題があった可能性があります。すぐに治療を受けた歯科医院を受診し、痛みの原因を発見・対処してもらいましょう。
根管治療後に痛みがある時の対処法は、以下のとおりです。
根管治療後は、痛みの発生に備えて痛み止めが処方されることが一般的です。必要に応じて、痛み止めと合わせて抗生剤を数日服用する場合もあるでしょう。
根管治療後の痛みのほとんどは、処方されたお薬で対処できます。痛みを感じたら、我慢せずに痛み止めを飲んで様子を見てください。
処方された薬を飲んでも痛みが続く場合は、無理せずに歯科医院を受診し、歯科医師の指示に従うことが大切です。
血流が良くなると、痛みを感じやすくなります。そのため、根管治療当日から痛みが落ち着くまでは、激しい運動や長風呂は控えるようにしましょう。
また、アルコールやカフェインの摂取も血行を促進し、治療後の痛みの原因になるので注意が必要です。血行が良くなる行動を控え安静に過ごすことで、患部の回復も促進されます。
根管治療後の痛みを抑えるためには、患部を冷やすことも効果的です。氷嚢や冷却パックをタオルに包んで頬の外側から当てると、炎症を軽減して痛みを和らげることができるでしょう。
ただし、直接氷を肌に当てたり長時間冷やしたりすると、皮膚や組織にダメージを与えることがありますので避けてください。適度な冷却を心がけましょう。
根管治療後、痛みが長引いたり強くなったりする場合には、できるだけ早く歯科医院を受診することが大切です。治療した部位に再び細菌感染が起きている可能性や、他の問題が発生している可能性が考えられるからです。
歯科医院を受診して、歯科医師による適切な治療やアドバイスを受けることで、症状を早期に改善できます。自己判断せず、専門家の意見を仰ぐことが重要です。
また、根管治療後、定期的に歯科医院を受診すると、治療後の経過やトラブルが起きていないかを確認してもらうことができます。痛みなどの症状がなくても、定期的に歯科医院を受診して口内の健康を保ちましょう。
根管治療の痛みには個人差があります。基本的に、痛みが出ている歯の根管治療を行う際には、麻酔をして処置を行います。そのため、治療自体に痛みを伴うことは少ないでしょう。
しかし、麻酔が効きにくい体質の方や炎症が強い場合などは、痛みが生じることもあります。
また、虫歯の進行が大きく激しい痛みが生じていた場合や、痛みを長期間放置していた場合は、根管治療後もしばらく痛みが生じることが多いです。根管治療後の痛みは、痛み止めや抗生剤の服用で対処できることがほとんどです。
治療後の痛みは3日程度で治まってくることが多いため、様子を見ましょう。痛み止めや適切なケアで緩和することができます。治療後の一時的な痛みは一般的ですが、痛みが長引く場合や強くなる場合は、速やかに歯科医院を受診するようにしてください。
根管治療は早期発見・治療を行うことが大切です。歯に痛みや気になることがある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。
根管治療について詳しく知りたい方は、東京都千代田区、「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。
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