歯のコラム

2024年7月13日

根管治療を受けている患者

こんにちは。東京都千代田区、「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

根管治療は、虫歯が進行して歯の神経まで到達した場合や、外傷などで神経がダメージを受けた場合におこなわれる治療です。根管治療と聞くと、治療に時間がかかるというイメージを持つ方が多いでしょう。

本記事では、根管治療は何回おこなわれるのか、回数や具体的な治療の流れを解説します。根管治療を受ける予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。

根管治療とは

歯科治療で使うドリル

根管治療は、虫歯が歯の神経や毛細血管が通る歯髄まで到達した場合や、外傷などによる細菌感染を起こした場合におこなわれる治療です。歯を削って歯髄にある神経や血液・細菌などを取り除き、根管内を清潔な状態にして再感染を防ぐためにおこなわれます。

根管治療を行って根管内が清潔に保たれれば、歯を抜かずに保存することが可能です。根管治療が完了したら充填材で根管を密封し、被せ物で歯を補います。

根管治療は、神経を失ってしまった歯の寿命を保つために欠かせない治療法です。

根管治療はどのような流れで行う?

根管治療流れイメージ

根管治療は、完了までにいくつかの段階を踏んで進みます。以下に、一般的な根管治療の流れを解説していきます。

  1. 問診・視診
  2. 根管治療
  3. 根管の形成と洗浄
  4. 充填材を入れる
  5. 被せ物の装着

それぞれ詳しく確認しましょう。

問診・視診

虫歯による歯の痛みや歯茎の腫れ、外傷など気になる症状がある場合は、速やかに歯科医院を受診しましょう。問診や視診・レントゲン撮影などで必要な資料を集めて、歯の状態を詳しく確認します。

集めた資料を参考に、歯の状態を診断して治療計画を策定します。根管治療の有無はこの段階で決まるでしょう。

根管治療

根管治療が必要と診断された場合は、局所麻酔をして治療を進めます。虫歯や感染部分の歯を削って取り除いていきます。

根管に到達したら、ファイルと呼ばれる細い針のような器具を使って、感染した神経や血管などの不純物を丁寧に取り除きます。根管内の汚染物をきれいに取り除くことが、根管治療のなかで最も大切です。清潔な状態になるまで、徹底的に清掃・消毒する必要があります。

不純物や細菌が残っていると、感染が再び広がる恐れがあります。

根管の形成と洗浄

根管が清潔な状態になったら、根管を拡大して薬剤を充填しやすい形状に整えていきます。根管を拡大しながら、根管内を清潔にするために洗浄と消毒をおこないます。

根管の拡大と洗浄は、歯の寿命に大きくかかわるためしっかりと行わなければなりません。症例によっては、複数回の通院が必要になるでしょう。

充填材を入れる

根管の拡大が十分におこなわれ、根管内が清潔になったら最終的な薬剤を充填します。充填材を使って根管を密封し、細菌の侵入を防ぎます。

充填材でしっかりと密封できていないと再感染のリスクが高まります。処置後は、根管内が充填材で密封されているレントゲン写真を撮影して確認します。

被せ物の装着

根管治療が完了したら、歯を補って噛む機能を改善させます。ご自身にあった被せ物を、歯科医師と相談しながら決定しましょう。

根管治療の回数

根管治療の回数イメージ

根管治療では、歯の内部にある感染・炎症している部分を取り除く必要があるため、2〜4回ほどの治療が必要になります。根管治療の回数は歯の状態や感染の程度によって異なるため、治療してみないとわかりません。

根管の状態が良好で根管治療の回数が少ない方でも、被せ物が入るまでと考えると最短で3〜4回の通院が必要となるケースが多いでしょう。

根管治療の回数はどのように決まるのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。以下に、根管治療の回数が多いケースと少ないケースの違いについて詳しく説明します。

根管治療の回数が多いケース

根管治療の回数が多くなる要因は、以下のとおりです。

根管の感染が歯の根の先端部分まで広がっているケースでは、治療回数が通常より多くなる可能性が高いでしょう。汚染物を完全に除去するために、何度も洗浄と消毒を繰り返す必要があるからです。

また、奥歯のように歯の根が多かったり、根管の形状が複雑だったりする場合、治療回数は多くなります。過去におこなった根管治療が不完全であったり、根管治療後に新たな感染が発生したりした場合の再治療も、治療回数が増える傾向があります。

再治療の場合は、根管を密封している充填材の除去が必要になるため、最初の根管治療よりも時間と回数がかかるのです。

根管治療の回数が少ないケース

根管治療の回数が多くなるケースがある一方、根管治療の回数が少ないケースもあります。根管治療の回数が少なくなるケースは、以下のとおりです。

虫歯が大きく進行する前に発見されて炎症の範囲が少ない症例では、根管内の洗浄・消毒が少ない回数で終わるケースが多いです。その場合、根管治療の回数は少なくなる傾向にあります。

また、前歯など根が少ない歯や、根管の形が複雑ではない場合、治療回数が減るでしょう。特に、前歯は視野が確保しやすく、治療がスムーズに進むので治療回数が少ない傾向にあります。

前歯の根管治療は、2〜3回の治療で完了することも少なくありません。

根管治療の回数は減らせる?

4本の歯ブラシ

根管治療の回数を減らすためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。根管治療の回数を少なくするポイントは、以下の3つです。

それぞれ解説します。

早期発見・早期治療を心がける

虫歯に気づいたり違和感を覚えたりした場合は、放置せずに早めに歯科医院を受診しましょう。炎症が広範囲になるほど根管治療の回数が増え、治療できたとしても予後が悪くなるリスクが高くなります。

虫歯や歯の異常を早期に発見できれば、根管治療を回避できるケースも少なくありません。歯の寿命を長く保つためにも、痛みや違和感を覚えたら速やかに歯科医院を受診するようにしましょう。

自由診療の根管治療を受ける

保険の根管治療では、使える器具や材料が限られていることはもちろん、診療時間にも限りがあります。どれだけ強い希望があっても、一度に進められる治療に制限があるのです。そのため、根管内が清潔な状態になるまでに回数がかかるケースが多いです。

一方、自由診療の根管治療は、最先端の歯科技術や設備を活用することができます。保険診療とは異なり時間の縛りもないため、一度の治療に時間をかけることも可能です。

視野をしっかりと確保しながら、じっくりと治療を進められるので、治療回数を減らすことに繋がるケースもあります。

セルフケアと定期メンテナンスを怠らない

根管治療をした歯には、土台を立てて被せ物を装着します。ご自身の歯と被せ物の境目は汚れが残りやすく、丁寧に清掃しなければならない部分です。

しっかりと磨き残しがないようにブラッシングをおこない、虫歯の再発を防ぐように心がけましょう。また、歯科医院の定期メンテナンスに通えば、根管治療した部分が再感染していないか確認してもらうことが可能です。

再治療は通常の根管治療より回数が多くなる傾向があり、成功率も下がります。リスク回避のためにも、ケアはしっかりとおこないましょう。

まとめ

患者に説明している医師

根管治療の回数は、症状や炎症の範囲によって異なります。一般的には2〜4回程度でしょう。

根管治療は、歯を保存するために重要な治療です。歯の予後を左右するため、正確な治療が求められるといえます。治療途中で放置すると歯を失う大きな原因にもなるため、治療を開始したら歯科医師の指示を守って治療完了まで通院を続けましょう。

根管治療を検討されている方は、東京都千代田区、「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちら、新規のWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。

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